投資能力を磨く

投資と決断力

投資をするためには決断力が必要となります。どれだけ知識を得て様々な角度から分析をしたとしても、投資にはリスクがあります。将来のことを予知するのは誰にもできないことですから、損失を発生させる可能性は常にあると考えておかなければなりません。それを許容できるという決断をしなければ投資は始めることができません。

決断をするためには、時間に価値があることを知れば良いです。いつまでも決断しないままでいると、時間ばかりが過ぎていきます。これは非常に無駄なことです。知識を得ることは大事ですし、分析をすることも大事ですが、そればかりに時間を費やしていると、結局は何も得られない、あるいは得られたとしても利益が小さすぎると言ったことになりかねません。

人間は未来の見えないものは恐ろしく感じ、恐ろしいものからは逃げたいと考えます。そして、頭脳で考えると逃げたいものから逃げる理由をすぐに見つけてしまいます。例えば、投資で成功した人が周りにいないという理由から決断しない人もともいますし、投資で損をした人がいるからという理由で決断しない人もいます。多くの情報を得れば、投資しないことに対する言い訳をいくつでも見つけることができますから、決断できなくなってしまいます。実際に取引をする前に情報を入手しすぎるとなかなか決断できなくなるものです。

決断できない原因が性格にあるのなら仕方がありませんが、そうではないのであれば決断しやすい状態にする工夫もするべきでしょう。例えば、最初は10万円だけ投資して様子を見るというのは良い方法の一つです。少額で実験的な取引を行って慣れてくれば、決断しやすくなります。また、分散の手法などを身につけておけば決断しやすくなるでしょう。


投資と観察眼

投資のやり方としてはさまざまな方法があります。企業自体の純利益や将来の成長率を見極めて中長期的に投資する方法から、数日の間に取引を済ませる短期取引、あるいは直近の株価の上下の動きを素早く見極めて秒単位で取引を完了する特殊な手法など、実に様々です。

とは言え、いずれの手法においても一番重要なことは経験と観察眼と言えます。どんなに有能なトレーダーであっても、一度も負けたり資産を失っていない人はいません。そのため、負けた取引に至るまでの外部環境、その時の自身の精神状態や結果的にどのような決断をしかたなどをしっかりと記録し、その後のトレードに活かせるかどうかが常勝トレーダーの必須条件と言えます。

また、投資対象の価格の動きには一定の法則があります。重要な経済指標が発表された直後の動きや、要人発言によって価格はどのように変化するかなど、投資対象固有の動きをする傾向があります。そのため、常に観察することを忘れずに、神経を研ぎ澄ませる必要があります。

こうした技術を養うためには、まず成功したトレーダーから学ぶことです。その際は、特にその人のトレード手法を学ぶのではなく、心構えや投資哲学を学ぶ方が良いでしょう。技術や手法は、その時々の経済状況や相場環境によっては全く通用しない場合があります。そのため成功した投資家が大勝ちした手法をそのまま取り入れても勝てる見込みは低いと言えます。それよりも、大きな損失を抱えた時の判断や勝ち続ける際の心構えなど、どのような場面にでも応用が利く精神論を学んだ方が、いざ自分がピンチに陥ってしまった時も損切りを早めて資産を守ることが出来、次につながる精神状態で投資を再開することが出来るからです。

投資と直感力

投資と直観力の関係はかなり深いものであると言えます。特に投資のプロが書いた本の中には「投資は最初の数秒だけで判断できる」とまで断言しているようなものもありますから、書店でそうした本を見た人だと「なるほど、投資は直観力さえあれば大丈夫なんだ」と考えてしまいがちです。ですがこれは残念ながらほとんどの場合、正しいものではありません。

確かに買うか売るかの判断において直感が大きな意味を果たすことが無いわけでもありません。投資に限らずとも「これは駄目だろう」と思っていたことが本当に失敗してしまったり、「なんとなく上手くいく気がする」と感じたことが本当に上手くいったりといった経験は誰しも持っているものです。そうしたことを積み重ねていった結果、時間をかけて考えずとも判断が下せるようになるということはあり得ることです。

しかしこれはあくまでも積み重ねていった結果だということは必ず知っておかなくてはなりません。
最初に述べたように「投資は直観力さえあれば大丈夫なんだ」と考える人は初心者か何年も投資を行ってきた玄人のどちらかです。

そしてもしこれまで取引をして利益を出してきたという実績が無いのであれば残念ながらその人は初心者であり、直感さえあれば大丈夫という考え方は初心者が陥りがちな自分にとって都合のよい空想に過ぎないのです。
さらに言えば、直感で判断をできるレベルの人になっているとしても情報は必ず頭の中にあります。

これから買おうとしている商品はどこまで信用できるか、どれくらいのリターンが期待できるか、これまで似た動きをしたチャートなどのデータは無いか、そうした膨大な知識が自分の物になって初めて直感は頼りになる武器となってくれるのです。
直感にばかり頼っていると時として極めて大きな損失に繋がってしまうこともありますから、まずはデータを利用して適切な判断が出来ることを目標にしていきましょう。

■投資の始め方・辞め方両方知っておくのが良いと思います
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